2010年6月議会 質疑
市民派ネット 中西とも子
○質疑
報告第16号「箕面都市開発株式会社経営状況報告の件」について質問いたします。
この報告内容は、去る6月11日に開催された箕面都市開発株式会社の第32回の株主総会で提案された、21年度の事業報告と22年度の事業計画及び予算であると伺っています。
とりわけ今回の総会は、同社の財政再建問題が主要課題となっていると考えられ、昨年度の総会で提起された重点事業計画、すなわち
- 箕面市の財政再建施策への貢献
- 中心市街地の活性化重点整備地区におけるソフト・ハード事業の一体的推進
- 箕面駅前自動車駐車場の指定管理者選定公募への対応
- まちづくり会社としての総合力を生かした不動産関連事業の展開
- キャッシュフローの安定化を柱とする財務体質の強化などの達成度やその評価
についてしっかりと議論されたであろうと思われます。
特に箕面駅前自動車駐車場の指定管理者選定公募に落選した経緯についてはどのように総括するのか、かつ、今後の財政再建に向けた具体策を注目していました。
しかしながら、総会資料となった、この本定例会に提出された報告、つまり決算資料を見る限り内容が不透明であり、財政再建策を真剣に協議・検討された末に提出された総会資料であるとは到底思えませんし、決算内容や今後の事業計画がきちんと把握できませんので、この報告案件の内容等について若干教えていただきたいと思います。
1点目に、このような中で総会はかなり紛糾したのではないかと思われます。どのような議論が行われたのでしょうか。とりわけ、筆頭株主である箕面市はどのような質疑、意見提言を行ったのでしょうか。
2点目に、事業報告書には事業の評価を行うために必要な情報が余り提供されていません。事業別の収支報告はどのようになっているのでしょうか。
特に駐車場運営管理事業、不動産管理事業の高度化による事業収支の大幅な改善、収益貢献とありますが、具体的な事業別収支報告が記載されていないために、どの程度改善したのか、前年度に立てた目標値の達成度がどれくらいなのかさっぱりわかりません。市は事業別収支報告を求めたのでしょうか。また、目標管理はきちんと行われていたのでしょうか。決算報告の内容を把握して総会ではこの決算を承認されたのかどうかを教えてください。
3点目に、事業報告書の3ページに「人材の採用・育成」とありますが、専門知識の習得、地域公共的人材育成をめざして龍谷大学社会人大学院で博士課程前期を修了した社員は、今後どこでどのような業務にそのスキルを生かす予定なのでしょうか。
4点目に、同じページの「事業活動」について。みのおサンプラザ1号館、2号館の管理受託業務について、「管理会計の正常化をめざし、共益費の長期滞納先への法的措置を含む対応を強化した」とありますが、管理会計が正常でなかったというのはどういうことでしょうか。また、法的措置を含む対応とはどういうことでしょうか。説明をお願いいたします。
以上、質疑といたします。
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