2006年 6月議会 討論
◎請願第1号 住之江競艇ナイター開催計画の中止を求める請願
■討論
市民元気クラブ 中西とも子
●請願第1号 住之江競艇ナイター開催計画の中止を求める請願
市民元気クラブの中西とも子です。
請願第1号「住之江競艇ナイター開催計画の中止を求める請願」に賛成の立場で討論いたします。
はじめに、私は今年度の競艇事業費予算に対して、一般会計当初予算に賛成した関連上、賛成の意を示しました。競艇事業費予算を認めたのに、何故ナイターレース開催の中止に賛成するのか、矛盾しているのではないか。
また、今となってはナイター照明も整備され引き返せない。今さら中止などできるはずがないではないか。このような問いかけに対し、私の考えを述べていきたいと思います。
第一に、箕面市の利益が優先されるべきか、競艇周辺地域住民の安心・安全が優先されるべきか、という問題です。
これは箕面市と箕面市民のために住之江競艇場周辺地域の住民の安心・安全を犠牲にしてもよいのか、という問いにイエスかノーかの選択をしなくてはならないということなのです。
答えは断じてノーです。何故ならば、箕面市民であれ、住ノ江区民であれ、みな平等に安心して安寧に暮らす権利を有しているからです。
第二に、市民合意が万全であったか、という点です。
箕面市は連合町会長の判子を取り付けていることで市民合意に至った、という判断をしています。箕面市では住民の居住地近くの生活環境が大きく変わる場合、その地域住民から説明を求められれば、説明会を実施しています。
市には説明責任があり、市民合意を得るということは、市民に丁寧に説明し、納得をいただくということであるはずです。連合町会長の同意を得た、とすることで、地域の住民すべてへの説明責任を果たし、合意を得た、とするのは非常に乱暴な理屈ではないでしょうか?
少なくとも、地域から住民との対話・説明会の要望があるかぎりは、それに答えるべきであると思います。箕面市民に対する対応と住ノ江区民に対する対応には明らかに差があり、不当ではないかという指摘があったとしても無理からぬことです。
第3に昨今は子どもや女性が犠牲になるケースが多発しています。
とくにPTAや地域の組織では、子どもたちの安全対策や見守り活動などに取り組んでいます。これは箕面であれ、住ノ江であれ、同じです。
「警備員が増えるので問題がない」と言い切れるでしょうか?町中に警備員が一杯になるという環境が果たして子どもや保護者にとって「安全で安心な」状況でしょうか?自分が暮らす箕面地域で同様のことが起きても平気でしょうか?
競艇を行う人々の品行について云々するのではなく、「知らない顔の大人」が町中に溢れること、しかも賭け事に負けて「面白くない」気分の大人がいっぱいいるという状況を想像するならば、この請願に反対することなどできないのではないでしょうか。
第4に、このナイターレース開催における収益について、今年度は約4億3千万円が見込まれていますが、維持管理費に関する費用や箕面市の負担額が全くあいまいなまま、進行している事業であるという点です。
来月開催という時期になっているにもかかわらず、設備投資費やランニングコストがわからない、という状況のなかで、収益額が試算されていることについても大雑把な感じを受けます。
無論、多額の利益が得られるから良しとするわけではありませんが、地域の方々に多大な犠牲を強いる価値がいかほどかについても不透明であるという点が気にかかります。
私は昨年の7月から今年にかけて、何度か住ノ江を訪れ、地域住民の方々の声を聞き、現場の調査も行いました。また、競艇問題の学習会や市民集会などで、箕面市民の方々からもこの住ノ江のナイターレース開催に関する意見を伺っており、「このような状態のなかではナイターレースをおこなうべきでない」という意見が多く寄せられていたことも付け加えておきます。
日ごろの競艇事業部の方々のご努力は十分踏まえながらも、ナイターレースの見直しや縮小を検討すべきではないかと考えております。以上、私の討論といたします。
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