2004年12月議会 一般質問要旨
◎「指定管理者制度の導入について」
まず、はじめに「これからの箕面市の指定管理者制度の導入について」おたずねいたします。
指定管理者制度の導入について、各委員会においても活発な議論がなされましたが、今後の公共施設の民営化にかかわる、つまり市民サービスの今後のゆくえにかかわる重要な案件につき、再度確認の意味をこめて質問いたします。
まず、この制度導入について積極的評価という観点では、公の施設の民間による管理を可能にしたことといえます。「指定管理者制度」は市民と行政の協働による「自治」のあり方、新たな「公共」の確立にむけ再検討をおこなう良い機会であるとも考えられます。お役所仕事の非効率さにメスを入れ、体質改善をはかる。規制緩和によりNPOや地域住民による運営などあらたな道が開ける可能性を有意義に活かしていかねばなりません。
しかし一方で、民営化・民間委託―自治体リストラの流れのなかで、労働者の切捨て、労働条件の悪化が懸念され、コスト削減・受益者負担の強化と、結果としてサービス低下をもたらすという要因も否定できません。
また利潤追求という企業の論理と公的サービスという薄利を定石とする領域の矛盾をどのように解決するのか。もちろん、各々の事業内容によって、独自性があるために一概には言えませんが、結局、この制度を生かすも殺すも行政しだい、といっても過言ではありません。
そこで、この制度をより積極的に評価できるよう導くために下記の項目につき質問します。
■市民の意見を充分に反映させながら、箕面市独自の制度をつくりあげるために、
(1)「公募」の具体的選定基準(どのような評価と判断で選ぶのか)を市民と行政が協働で検討し、合意をはかることが望ましいと考えますが、これをどう思われますか?また、どのように整備を検討中ですか?
(2)具体的選定方法について、選定委員には各専門家に加え、市民委員も加えるべきであると思うのですが、これについてどう考えていますか?
(3)「公の施設」の管理・運営に自治体は責任をもつべきですが、その施設のチェック体制について議会と住民のチェックが民主的に行えるよう、どのように運用する予定でしょうか?また、充分な情報公開についても留意すべきですが、積極的な情報開示方法について教えてください。
(4)市民の公正な評価を受けるための評価の尺度の構築をどのように進めていますか?
利用者を含めた評価機関を置き、管理・運営の評価がおこなえるようにすべきであると考えますが、この点についてはいかがお考えでしょうか?
(5)良いサービス提供は良い労働条件から生まれますが、コスト削減・効率化を追求するなかでひずみが生じることが充分予想できます。一定水準のサービス確保は、行政が最終責任を負うことになっていますが、そのサービスの一方で労働条件の悪化等を招くかもしれないことに対してはどのようにお考えで
◎「箕面市の平和に向けた戦没者追悼のあり方について」
「これからの箕面市の平和に向けた戦没者追悼のあり方について」おたずねいたします。
●箕面市が例年行っている「戦没者慰霊追悼式」について、
(1)式典では非日常的な儀式や「標柱」の形状、特定の形を連想させる菊の花のアレンジほかに見られるように、かなり独特な形式がみられます。また、箕面市民の戦没者遺族の方々から、この独特な式典のあり方を懸念する声も上がっています。
このような儀式や会場設営を取り入れた追悼式は、北摂七市においても箕面市と池田市の2市だけである、ということですが
箕面市が主催する行事に対して、市民からの上記のように式典を懸念する声や・独特な手法の中止を求める要望に対してどのようにお考えですか?
(2)もちろん、ご遺族の方々の耐え難い苦しみと悲しみは年月を経ても消え去ることはないと承知しております。また、戦争体験者の方々よりも戦争を知らない世代が多い昨今、2度と悲惨な戦争を繰り返さないためにも、ご遺族の方々の苦しみ・悲しみを若い世代も共有していくことが大事であると考えます。また、そうすることが痛ましい戦争でなくなった方々を追悼することにつながると思いますがいかがでしょう?
(3)加えて、「戦没者並びに戦争受難者」といわれるように、追悼の対象は「戦死者」のみならず、戦争被害にあったすべての人々に向けられるべきであると思います。また、その意味で、在日外国人を含む多くの市民がともに参加できる式典にしてゆくことが望ましいと思われます。非核平和都市宣言の精神をいかしたお考え・方向性をおたずねいたします。
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